青年劇場公演「宣伝」のお知らせ

ボス猿・大谷が今年も青年劇場小劇場企画の演出をしております。

高田保・作「宣伝」。

2015年の「動員挿話 / 骸骨の舞跳」、2017年の「原理日本」に続いての日本の近代演劇戯曲への挑戦。
よくまぁ、こんな本を掘り出してくるよなと毎年ながら思う今回の戯曲。もはや常套句なのですが、まるで今日の日本を予言しているかのような作品です。1929年に書かれた戯曲、ほぼ90年前に書かれたこの戯曲が、インターネットやスマホが当たり前にコミュニケーションのツールになっている現代に警笛を鳴らしています。

高田保が戦後、新聞に連載していた随筆「ぶらりひょうたん」の言葉を借りて、今回演出している「宣伝」の宣伝になればと。

「人間が互いに案じ合うのは美しいことである。それなのにいま世界には戦争の気配が日に濃くなりつつあるようだ。嘆かわしい限りである。

自衛の権があるとかないとか騒いでいるが自衛とは何か。自分のことを衛るという意味だろうが、その自分とは何かと、よく胸に手を置いて考えてみてもらいたい。私はそれを人間性だと考える。人間が人間であることを衛ることがまず何よりもの基本だろう。だが近頃の政治は、国家の安危というようなことはいうが、人間性の破滅については眼を向けようともせぬらしい。愛国心を問題にする総理大臣はいるが、ヒューマニティを論じる一人の代議士もいない。これがあの新憲法の文化日本なのだろうか。

ヒューマニティを忘れた愛国心は惨たらしい。猛獣も静かに居眠る姿を持つものだ。日本人は再び猛獣であってはならぬ。

侵略を恐れるよりももっと私は戦争を恐れる。講和を望むよりももっと私は平和を望む。われわれの為すべきことは戦争に備えることでなくして戦争を防ぐことである。他国と対等に立つことでなくして世界と一体となることである。これこそが日本人の心底からの声であろう。外交はあるいは秘密を本来とするかもしれぬ。しかしこの声は外交ではない。

人間が人間性の尊貴を衛ろうとするのは神によって許されたる権利である。この自衛権こそわれわれは主張しなければならぬ。

私は久闊にふたたび読者諸君に見えるのを至上の幸福としているものである。」

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秋田雨雀・土方与志記念
小劇場企画No.23

宣伝

高田保=作 大谷賢治郎=演出

2018年7月6日(金)~17日(火)
青年劇場スタジオ結(YUI)

「動員挿話/骸骨の舞跳」「原理日本」に続き、大谷賢治郎氏と青年劇場が紡ぐ優れた日本の近代戯曲シリーズ第三弾!1929年、「北緯五十度以北」(「蟹工船」)とともに土方与志演出により初演。
軍隊、戦争の本質に鋭く迫る秀作が、現代によみがえる!
 
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月祝
17
14:00 ×

×
×
19:00

★=アフタートーク決定!
7/10昼の部 ゲスト:布施祐仁氏(「平和新聞」編集長)
7/14夜の部 ゲスト:志葉玲氏(ジャーナリスト)

×=売り切れです。

※開場時間は各公演の30分前です。
※上演時間は、休憩なしで約1時間30分の予定です。

一般=[前売り]4,500円 [当日] 4,800円
U30(30才以下)=[前売り] 3,000円 [当日] 3,300円
中高生シート=1,000円(各ステージ限定5席・劇団のみ受付・前売りのみ)
※料金はすべて消費税8%込です。

◎日時指定・自由席。
◎団体割引・障害者割引あり。
◎劇場は階段を下りた地下にございます。
車椅子でのご入場はできませんのでご了承ください。

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